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中国陝西省西安市に建てられている慈恩寺です。
※ここでは、大雁塔を取り上げています。 |
隋の大興城にあった無漏寺(一説に浄覚寺)の故地に、648(貞観22)年皇太子の李治が、亡母(文徳皇后)追善のために建立したのが、大慈恩寺です。
652(永徽3)年に唐の高僧玄奘三蔵がインドから持ち帰った経典や仏像などを保存するために、高宗に申し出て建立した塔。当初は5層でしたが、現在7層で高さ64mだそうです。
845(会昌5)年武宗による会昌の廃仏の時に、大薦福寺・西明寺・大荘厳寺と共に、廃寺を免れた。
1550(嘉靖29)年に現在の大慈恩寺が建立されたといわれています。 |
大雁塔は西安の南に位置しています(地図をみて下さい)、私達が泊まった唐華賓館(三井不動産と合弁とか)の近くにありました。目がどうかしたのであろうか(ピサの斜塔ならぬ)大雁塔傾いているように見えたのですが、手荷物を預けて手ぶらであれば塔に登れるとの事でした、最上階からの西安市内の風景を写真に撮りました。
楼門の屋根の瓦工事をしていました、安全対策には無頓着なのでしょう(日本では即工事停止となるでしょう)。 |
03.11.30裕・編集 |
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慈恩寺: |
唐の高宗が648年、長安に建立した寺院。玄奘を上座として招き、訳経院を設けて仏典の漢訳事業を行った。 大雁塔ダイガントウが現存する。 |
玄奘(ゲンジョウ) |
600/602−664 四大訳経家の一人。629年西域を経て印度に学び645年帰国後は訳経に従事。唯識学を紹介して法相ホッソウ宗・倶舎宗の基礎をつくった。
玄奘三蔵、三蔵法師の名で知られる。漢訳に「大般若経」「倶舎論」「成唯識ジョウユイシキ論」など76部1347巻、著書『大唐西域記』がある。 |
倶舎クシャ論: |
仏教の論書の一つ。『阿毘達磨アビダツマ倶舎論』の略称。世親セシンの著。『大毘婆沙ダイビバシャ論』の教理に基づいて小乗仏教の教理を体系的に叙述。仏教学の基本書とされる。倶舎宗所依ショエの論典。 |
唯識(ユイシキ) |
仏教の唯識派の基本的な教説。一切の現象は、心の本体である識によって仮につくりだされたものであるとする。唯心。 |
唯識派: |
中観派と並ぶ、印度大乗仏教の代表的なニ大学派の一つ。現象世界を唯識によって説明する。無着・世親によって体系化され、中国・日本の法相宗の基礎となった。瑜伽ユガ派。 |
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